【心の豊かさを求める時代へ】モノの豊かさを求める時代は終わったのか

心の豊かさ 求める時代生活

幸せになりたい…

生きている上で誰もが思う、当たり前の感情です。

 

都会ではイライラしながら満員電車に乗り、ぶつかって謝りもしないヒトも増えて、日本人は余裕がないと言われてきています。

それは“心の豊かさ”が足りないことが原因ではないでしょうか。

 

最近の日本は”モノの豊かさ”を求める時代から、”心の豊かさ”を求める時代へと移り変わっています。

特に、令和時代ではそれが如実に表れてくると想定されます。

今回は、「モノの豊かさ」と「心の豊かさ」についてまとめます。

こんなヒト向けの記事:
・心の豊かさとは何か?と考えてしまう方
・幸せとは何か?と考えてしまう方
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「モノの豊かさ」「心の豊か」さとは?

人は豊かさを得ることで、満足をする生き物です。

そして、その対象は時代とともに移り変わっていきました。

昭和:モノの豊かさを求める
平成:豊かさの変革期
令和:心の豊かさを求める

 

心の豊かさとは一体何なのか。

あなたの経験とも照らし合わせながら考えてみて下さい。

昭和時代=”モノの豊かさ”を求めた

昭和 モノの豊かさ

日本は1954年(昭和29年)から1973年(昭和48年)の約19年間、いわゆる高度経済成長期を向かえ、経済が大きく発展しました。

1964年には東京オリンピックを向かえ、東海道新幹線が開通し、世の中にはモノが溢れ、戦後間もない日本は非常に豊かな国へと成長していきました。

 

この頃の日本は”モノの豊かさ”を求めた時代でした。

これまで豊富に存在していなかった、TV、洗濯機、冷蔵庫、車、鉄道、石油…たくさんのモノを購入し、所有し、利用することこそが、国民の幸せでした。

 

映画「Always三丁目の夕日」でも、家にTVが届くことで大騒ぎして、それを家族全員で見守るなんてシーンがありましたよね?

モノを購入するということ自体が大きなイベントになっていた時代です。

 

ここで重要なのは、
「今まで持っていなかったモノが手に入る=幸せ」という事です。

 

そして、1986年(昭和61年)から1991年(平成3年)の約4年間、いわゆるバブル景気を向かえ、不動産や高級車などモノの豊かさを求めるピークがきました。

時代の好景気の波に乗り消費活動が活発に行われており、それに伴い人々も幸せを感じていた好循環の時代です。

 

つまり、昭和時代はこの方程式が成り立っていました。

「モノの豊かさ」=幸せ

ここから平成時代へと移り変わり、方程式が少しずつ変化していきます。

平成時代=”求める豊かさ”の変革期

平成 豊かさの変革期

平成時代になった事で、昭和時代と大きく変わっている状況があります。

それは、「大体のモノはみんな持っている」という事です。

TVも洗濯機も冷蔵庫も車も、平成では多くの家庭に普及し、ほとんどのモノが一家に一台ある環境になりました。

 

携帯電話という新しいアイテムが登場すると、こぞって購入しました。

初めて携帯電話を購入した、学生時代を思い出してください。

早く初期設定がしたい、早く友達に自慢したい、早くメールがしたい…とワクワクが止まらなかったと思います。

 

しかし、いま携帯電話を購入するときはどうでしょうか?
ワクワクというよりも、設定変更がめんどうくさい…など最早ネガティブ感情さえも多いのではないでしょうか?

それは、既に持っているモノを購入しているからです。

 

昭和時代では成り立っていた「今まで持っていなかったモノが手に入る=幸せ」という方程式。

モノが溢れている平成においては、「持っていないモノ」の数が圧倒的に減ってしまいました。

その結果、モノの豊かさで幸せを満たすことが少なくなってきたのが、平成時代です。

 

では、平成時代そしてこれからの令和時代では、どのように幸せを求めていけばよいのでしょうか。

それこそが”心の豊かさ”です。

令和時代=”心の豊かさ”を求める時代へ

令和 心の豊かさ

モノが溢れ、物欲を満たしても幸せを感じることが減ってきた、平成時代と令和時代。

ここで、幸せの方程式に変化が起きます。

■幸せの定義

・昭和時代~平成初期

→新しいものが手に入る(モノの豊かさ)

・平成後期~令和
→未体験の経験をする(心の豊さ)

海外旅行へいきたい、バンジージャンプをしたい、音楽フェスに行きたい…

このような思いこそが、心の豊かさを求めている証です。

 

ここで何が起きているかというと、幸せが細分化していきます。

 

「モノ」が豊かで幸せになる構造はシンプルです。

「冷蔵庫が欲しい」という欲望に対し、冷蔵庫を買うだけです。選択肢の幅は「どのメーカー/機種にしようかな」くらいです。

 

しかし、「心」が豊かで幸せになる構造は複雑です。

「音楽が聞きたい」という欲望に対し、ライブに行く、CDを買う、自分で演奏をする…など様々な経験の選択肢があります。

しかも、例えばライブに行くにしても、どのフェス、どのライブハウスへ行く、など経験の選択肢は無限大です。

 

持っていない冷蔵庫が自宅に届いたらみんなが幸せですが、音楽フェスにいっても、幸せを感じる人と感じない人に分かれてしまいます。

SNSの復旧が”心の豊かさ”を後押し

SNS 心の豊かさ

平成後期に入ってからインターネットの発展と共に、時代は大きく変化していきました。

InstagramやTwitterといったSNSの発展により、個人がいつでも情報を発信できます。

 

自身の経験を周りに伝える手段は、これまでは学校や会社などで直接自慢をするしかありませんでした。

しかし、SNSの普及でいつでもどこでも、自身の珍しい経験を世の中に発信することができるようになりました。

投稿に付くいいね!やコメント数が、幸せ(心の豊かさ)を加速させる要因にもなっています。

 

一方で、スマホやSNSに依存してしまうリスクも、社会問題の一つですね。
※参考:NHK「ネット依存症とは?問題点や健康への影響、原因と対策について

たまには「デジタルデトックス」をして、強制的にスマホから離れることもストレス発散に良いですよ!

心の豊かさとは何か|まとめ

・昭和時代はモノの豊かさを求めた
・平成時代は求める豊かさの変革期
・令和時代は心の豊かさを求める時代へ
・「今まで持っていなかったモノが手に入る=幸せ」から
「今まで経験してなかったコトを経験する=幸せ」へ変化。
・SNSの普及が加速度的に後押しした。

音楽フェスの来場者数が過去最高を塗り替えていたり、アウトドアブームも再燃していたり、「体験型」イベントを求めている人が増えています。

物欲だけでは満たされない幸せを、皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

 

昭和時代は、国民レベルで同じ「モノ」を求め幸せになっていきました。

平成後期~令和時代は、個人レベルで「経験=豊かさ」を求め、賛同してくれる人と幸せを分かち合う時代になってくるでしょう。

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