新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、テレワークを導入する企業が拡大中です。
富士通やヤフーなど、大企業が半永続的なテレワーク導入を決定した事例も増えてきました。
筆者の所属する会社でも2020年3月頃からテレワークが始まり、毎日そのまま在宅で仕事をしています。
30代の筆者は部下を6名従える、いわゆる中間管理職というポジションです。
テレワークにおける部下とのコミュニケーションには最大限の注意を図り、出社時とは異なる対応で仕事に取り組んでいます。
働き方が変わったのならば、部下との会話も変えなければなりません。
ウザい上司として認定される行動を、無意識にしていませんか?
本記事では、テレワークで部下とのコミュニケーションを向上させる5つのポイントをお伝えします。
・テレワークをしている管理職
・部下とのコミュニケーションに悩んでいる管理職
【テレワーク】部下とのコミュニケーションを向上させる5つのポイント
顔が見えない
業務が見えない
気持ちが見えない
リモート環境に苦戦する管理職は多くいると思います。
正直、私も試行錯誤しながら部下とのコミュニケーションを図っています。
そうした中でも、これは意味があったと感じられる手法をご紹介していきます。
出社して顔を見ながら雑談ができる環境とは異なり、テレワークならではの働き方をしましょう!
ZoomはビデオON&雑談から
テレワーカー必須のツールといえば、Web会議システムのZoomです。
他にも”Webex”や”ハングアウト”など会社によって利用ツールは異なるかもしれませんが、伝えたいことは共通です。
部下と会話をする際は、テレビ会議はビデオONでやりましょう。
え?何言ってるの?当たり前じゃん。
と思っている方は、そのまま続けて頂ければ問題ありません。
しかし、社内MTGをZoomで行っていると、ビデオを一度もONにしたことがないおじさんに巡り合うことがあります。
「ホントに仕事してるのか?」と疑いたくなりますし、表情が見えないので会話しづらいことこの上なしです。
上司のあなたは、率先してビデオONにしましょう。
また、Zoom上で気を付けるポイントとしては、アイスブレイクの雑談です。
リアルでは雑談がしやすかったり、MTG開始までのスキマ時間に無意識に雑談をしてなごんでいたりします。
リモート環境でいきなり本題に入ってしまうと、”上司と部下”の関係性が更に厚い壁で覆われてしまう感覚を覚えました。
気軽に雑談から入ることを、リアル以上に心がけるといいですよ。
週に30分は1on1ミーティング
最近、多くの会社で取り入れられ始めている「1on1ミーティング」。
上司と部下が30分間~60分間、一対一で会話することを指します。
リモート環境は部下のメンタルや業務負荷が見えづらくなるので、強制的に確認するサイクルを作ることをおススメします。
「毎週〇曜日の△時から30分間」と固定で予定を抑えましょう。
もしかしたら部下は、「上司と30分間も話すことない。仕事について詰められるんじゃないか」と身構えるかもしれません。
そうならないために、上司のあなたが意識すべき大切な考え方はコチラ。
上司のための時間ではない。
部下の話す時間が多いほど1on1は成功と言われています。
上司のあなたがバーッと話す場では、何の意味もありません。
部下が日ごろ気になっていることや、業務の負荷状況、何気ない愚痴、くだらない話など、色んな角度から質問を投げかけてみて下さい。
毎週行っていると、部下の些細な変化にも気づくようになってきます。
部下の育成に大切な時間なので、しっかいrとコミュニケーションを取るようにしましょう。
1on1ミーティングについて詳しく知りたい人は、ヤフーの人事役員が書いている書籍をご一読ください。
週次でのメール報告
部下とのコミュニケーションを図るために大切なことは、なんでしょうか?
それは、部下の状況を把握した上での会話です。
「部下は上司の言うことを聞けばいいんだ!」なんて考え方は前時代的です。
部下が案件Aについて悩んでいるにも関わらず、上司から案件Bの話ばかりされてはたまったもんじゃありません。
「あぁ、この人はワタシの事を見ていないんだな」という烙印を押されてしまいます。
1on1ミーティングとは別に、週次で業務のメール報告をお願いしましょう。
・Badトピックス
・共有事項(あれば)
・悩み事項(あれば)
部下が今やっている業務は上手くいっているのか?悩んでいるのか?
あなたの思い込みではなく、部下のリアルな声を週次でアップデートしていきましょう。
もちろん、業務報告を義務付けることでサボる部下がいなくなる効果もあります。
そして、メールにはちゃんと返信をすること。
リモート環境においては、双方向コミュニケーションの量が関係性を構築する大切な要素になります。
チームの会話はメッセンジャーで気軽に
“上司と部下”という関係性がある限り、一定の壁があるのは仕方ありません。
しかし、部下が上司に気を使って気軽に相談できない環境は、くそったれのチーム状況といえるでしょう。
SlackやChatWorkといったメッセージアプリを使用し、フランクに話し合える場をオンライン上に構築しましょう。
チーム全体で気軽に相談し合える環境を整えることが、管理職としてやるべき大切な業務です。
対面だと上司のデスクで「ちょっといいですか?」と、数人で2,3分サクッと相談することができます。
しかし、オンライン上だと「わざわざ相談するまでもないか」と、割り切って自己完結してしまうケースが多発する傾向にあるのです。
メッセージアプリの気軽さを体感してもらうためにも、些細なことや雑談ベースの投げかけ等、上司のあなたから率先して空気を作りましょう。
もちろん、強制的に返信を求めるのはNG。
気軽に相談し合える空気感を醸成することが目的なのです。
筆者の会社もメッセージアプリを利用していますが、割とどうでもいいことで盛り上がったりしています。笑
自分(上司)の業務状況を伝える
上司のあなたは、部下に自分の仕事状況を伝えていますか?
実はこれ、かなり大切なのです。
毎日多くの仕事に追われているにも関わらず、部下からは「あいつ、指示ばっか出して何の仕事してるんだよ」と、思われているかもしれません。
上司の行っている仕事を、理解していないからです。
私は1on1ミーティングやチーム会議の際に、いま自分が行っている業務の進捗共有などを行っています。
上司の動きを理解することで、部下の働き方や意識が変わることがあるのです。
とある部下は、私が先方の執行役員との会話内容を理解してくれたおかげで、視座を上げるきっかけにしてくれました。
部下は上司のことを見ている様で、実はあまり見ていません。
「なんでおれの苦労が分からないんだ!」と嘆くのではなく、あなたから歩み寄る意識を持ちましょう。
もちろん、仕事内容の愚痴や自慢になってしまわないように…
【テレワーク】部下とのコミュニケーションを向上させる5つのポイント
・週に30分は1on1ミーティング
・週次でのメール報告
・チームの会話はメッセンジャーで気軽に
・自分(上司)の業務状況を伝える
在宅勤務でテレワークになると、どうしてもコミュニケーションの頻度が減少してしまいます。
だからこそ、これまでと同じやり方では部下との距離感は離れるばかりです。
しかし、「今どんな仕事してるのか?」など毎日逐一聞いてくる上司は、クソでしかありません。
部下との絶妙な距離感を意識しながら、テレワークでもチームを円滑に回していきましょう!
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