新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、テレワークを導入する企業が増えてきました。
富士通が8万人の社員を半永続的にテレワークへ移管するなど、新しい働き方が求められる令和の時代です。
筆者が所属する会社も2020年3月頃よりテレワークが始まり、在宅勤務で働くことが当たり前になってきました。
そして、6名の部下を従える身として意識しているのは、「部下の育成」です。
テレワークになったことで、今までのやり方と同じでは原石を輝かせることができません。
オンラインに合わせて育成方法を変える必要があると考えています。
在宅勤務が続いていますが、私のチームのメンバーは他部署から引き合いがくるほど成長してくれました。
本記事では、テレワークにおける部下の育成で、気を付けるべきポイントを5つまとめました。
・テレワークをしている管理職
・オンライン上での部下育成に悩んでいる
【テレワークの部下育成】成長を促す5つのポイント
在宅勤務が始まる前は、何気ない雑談や表情の変化によって、部下のコンディションを見極めることができました。
しかし、オンラインだと部下とのコミュニケーション量は必然的に減ってしまいます。
上司にサポートして欲しいタイミングや重要度が、イマイチ伝わりづらいことがありますよね。
だからこそ、部下の状況をしっかり把握し、適切なサポートを行うスキルが求められるのです。
決してテレワークを理由に部下の育成を放棄しないでください。
気を付けるべきポイントを意識して、テレワークならではの部下育成を掴んでいきましょう!
目標は週次/月次/四半期でサポート
部下の育成において、目標の管理は最重要項目です。
成長を促進させるために半年後に目標を設定し、定期的に進捗を確認することが管理職に求められます。
会社に出社してた時も目標管理はしてたと思いますが、リモート環境はこれまで以上に気を配っておきましょう。
日々のコミュニケーション量が物理的に減るので、気付いたら目標と進捗の乖離が大きくなっているなんてことも。
1on1ミーティングとして、週次でメンバーと個別で時間を取ることをおススメします。
業務を詰めるのではなく進捗の確認を行い、目標に対する乖離を把握します。
特に問題なさそうであればそのまま業務を促し、サポートが必要であれば管理職としてできるサポートをしてあげましょう。
テレワークにおいて、部下との距離感はとても大切です。
毎日「今どんな状況だ?」なんて聞くうざったい上司にならないように、気を付けて下さい。
「なぜ出来ないんだ?」ではなく、「どうやったら出来るか?」を一緒に考えて上げるのが、デキる上司です。
業務量の確認は毎週行う
部下を育成するにあたり、適切な業務量をこなしている状態が望ましいです。
業務過多で残業しすぎてしまうと業務効率が悪化し、伸びる成長も止まってしまいます。
仕事をできる部下ほどたくさんの仕事が集中してしまうので、業務量の確認は毎週しっかりと行いましょう。
「大丈夫か?」と聞いても「大丈夫です」と応える部下も多いので、大切なのは周りのメンバーからの意見。
同じチームメンバーに、ハタから見てそれぞれメンバーの業務状況を聞いてみます。
「あいつかなり忙しそうですよ」と全員が答えたら、危険な信号です。
部下の業務調整は、上司の大切な仕事です。
アウトソーシングできないか、上司自らサポートできないか、関係各所と話しながら調整していきましょう。
部下の”やりたい”を見過ごさない
上司にとって、部下の「〇〇をやりたいんですけど」というアグレッシブな言葉は、嬉しいですよね。
テレワーク環境において、その言葉の重みはとても大切です。
閉鎖的になりがちな状態でありながら、前向きに仕事を取りに行っている状態を邪魔してはいけません。
上司としては背中を押してあげるべきだと考えています。
もちろん、整合性のある意見であることが前提ですが。
私の部下もリモート環境でありながら、「社内の別部門の業務にも興味がある」と相談をしてくれました。
今の業務も楽しいという前提だったので、兼務として別業務にも少し携わることになりました。
元々仕事のできるタイプの部下だったのですが、彼のポテンシャルが他部門にも知れ渡るきっかけとなり、今では横断的に社内を動き回る人材に成長しました。
上司として、部下の覚醒ほど嬉しいものはありません。
チーム内で刺激し合う関係性を創る
部下の育成は「上司&部下」だけで成り立つものではなりません。
同じチームのメンバー同士で刺激し合うことが、最も成長につながると考えています。
私は部下が6名いますが、それぞれが得意な領域を持つような配置を心がけています。
全員が異なる武器を持っている状態を創るのです。
RPGでいうと、社員Aが炎タイプの魔法を使う一方、社員Bには水タイプの魔法を覚えさせます。
同僚に勝るポイント/勝てないポイントがあることで、お互いが教える立場になります。
他人に教えることは、成長を促進させます。
チームメンバーのパワーバランスが偏らないように務めるのも、上司の仕事です。
中期目線でチームビルディングをして、部下の成長促進およびチームのパフォーマンス最大化を目指していきましょう。
他部署との橋渡しを上司が行う
テレワーク環境をしばらくやって感じることは、他部署との交流が圧倒的に減ったことですね。
出社していた時は、フロアを歩きながら雑談ベースでいろんな話をしたものです。
特に若手社員の場合は、他部署との関りが薄いままテレワークに入っている可能性が高いでしょう。
オンライン上で初めて関わる他部署の方と関係値を高めるのは、とても困難を極めます。
しかし、仕事をしている上で他部署との関りは必要不可欠。
「あそこの部署に聞いといて!」と、部下に投げっぱなしにするのではなく、最初は上司のあなたが橋渡しをしてあげましょう。
入り口を整えてあげるだけで、部下は圧倒的に仕事がしやすくなります。
「一人で社内の部署開拓もできないなんてクソだ!」というのは、前時代的かもしれません。
リモートワークにはリモートワークの常識を新しく作っていきましょう。
【テレワークの部下育成】成長を促す5つのポイント|まとめ
・業務量の確認は毎週行う
・部下の”やりたい”を見過ごさない
・チーム内で刺激し合う関係性を創る
・他部署との橋渡しを上司が行う
会社では気軽にケアできた点も、リモート上だと上手くいかないことも多いですよね。
意識して欲しいポイントは、1回の会話を大切にすることです。
これまでの常識に当てはめてしまうと、些細な変化にも気づくことができません。
テレワークでも部下の育成を徹底的に行い、チーム力を高めていきましょう!
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