【天才?】コウメ太夫の傑作ネタまとめ|面白くないのに面白い【まいにちチクショー】

コウメ太夫 ネタ まとめ 一覧生活

エンタの神様でブレイクした芸人さんは数多く存在します。

王道コント職人でいうと、アンジャッシュ・インパルス・陣内智則さんなど、一気にネタが全国区へ。

 

エンタの神様といえば、定期的に表れるキャラ芸人。

その中でも今もなお痛烈なインパクトを誇るのが「コウメ太夫」さん。

 

コウメ太夫さんが作るネタはご存じの通り意味不明なのですが、1周回って…いや、8周ほど回って面白くなってきています。

Twitterにアップしている“まいにちチクショー”というネタも意味不明と話題に。

 

本記事では、コウメ太夫さんのネタをまとめ、なぜ面白くないのに面白いのか考察しました。

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【天才?】コウメ太夫の傑作ネタ|面白くないのに面白い?

面白くないことが、面白い。

そんな風潮がコウメ太夫さんの周りを取り囲みます。

 

コウメ太夫さんの今を作るにあたって欠かせなかった番組は、2012年に放送された「テベ・コンヒーロ」でしょう。

「コウメで笑ったら即引退SP」と題し、笑ってはいけない状況でパネラーの田村亮さん・おぎやはぎ・有吉弘行さんが、コウメ太夫の数多のネタを観ます。

意味不明すぎて面白くないのに面白い、しかし笑ってはいけないという状況が更に笑いを加速させました。

 

筆者も深夜に腹を抱えて笑った一人ですが、お笑いコア層にとってこの番組をきっかけに「コウメは面白い素材だ」という認識がじわじわと広がっていきました。

コウメ太夫”まいにちチクショー”名作ネタまとめ

小梅太夫 ネタ

それでは、コウメ太夫さんの傑作ネタをまとめました。

Twitterで投稿されている、まいにちチクショーより名作を厳選。

心してご覧ください。

宇宙は常に膨張し続けてると思ったら~、 京野菜でした~。

お月さまかと思ったら~、 醤油でした~。

加藤浩次さんかと思ったら~、 ひざ掛けプロテインでした~。

イナゴを食べていたら~、 人々でした~。

洞窟でコウモリが現れたと思ったら~、 磯野家でした~。

シャボン玉が飛んでいると思ったら~、 ミ~トソ~スでした~。

お姫様抱っこしたと思ったら~、 よく見たら九州でした~。

 

意味不明です。

お笑いのセオリーなどあったものではありません。

なんですか、コウモリが現れたと思ったら磯野家って。

 

「面白いか」「面白くないか」で問われると、「面白くない」はずなのです。

しかしどうでしょう。

驚きとも笑いとも判断つかない、人生で感じたことのない感情を抱いてしまいます。

フリとオチの構造はシンプルだが

フリ ボケ

通常、お笑い芸人さんは笑いの前に「フリ」を入れていきます。

そして、「フリ」に対して、ボケて「オチ」を付けますが、フリとオチのふり幅によって、笑いの精度が変わってくると言えるでしょう。

 

ダチョウ倶楽部さんの「絶対に押すなよ!」は、典型的なフリと言えますね。

「絶対に押してはいけない」と大げさに振ることで、「押す」という行為だけで大きな笑いが巻き起ります。

もはや伝統芸能の域へ到達しています。

 

さて、コウメ太夫さんの場合はどうでしょうか?

■フリ
お姫様抱っこしたと思ったら~

■オチ
よく見たら九州でした~。

まっっったくフリとオチの連動性がありません。

何度見ても意味不明ですし、見れば見るほどボディブローのようにじわじわ打ち込まれてきます。

 

「お姫様抱っこした」というフリに対して、本来成立するオチは以下のようなものです。(※面白いかは置いといて)

・巨漢すぎて複雑骨折しました
・お姫様ではなくオジさんでした
・0時過ぎたのでお姫様ではありませんでした

あくまで事象の延長上から少しズラしたものを考えるのが、人間の思考の範囲といえるでしょう。

 

コウメ太夫さんにおいては、フリの範囲などセオリーを圧倒的に無視をしたオチを展開。

「自分の思考はなんて狭かったんだ!」と思い知らされます。

極楽とんぼの加藤浩次さんは「概念の枠が違う。自分の概念の狭さにショックを受けてる。コウメ先生の概念のデカさにビックリした。50年生きてこんなにビックリしたことない」と、スッキリで絶賛。

 

もはや意味不明すぎて、“恐怖”“感動”の感情さえ沸いている方も多いでしょう。

お笑い視力

笑いは裏切り

笑いとは裏切りです。

「A」という事象がくると予想している中、「B」が起きることで空気が緩み、笑いへと繋がっていきます。

 

“にらめっこ”でさえ、予想の範疇を超えた表情(=「B」)をされた時、笑いが起きます。

その絶妙な「B」を出せるかが、お笑い芸人さんの力量が試されるところと言えるでしょう。

 

ダウンタウンの松本人志さんは以前「ガキの使い」で、“お笑い視力”について話していたことがありました。

 

近すぎるボケは誰にでも視えますが、「もうそんなの分かってるわ!」という、いわゆるベタなネタ

例えば「布団が吹っ飛んだ」なんて、誰もが視える笑いさえ起きないベタベタなダジャレです。

 

一方、ボケが遠すぎると全く視えないのでピンときません

事象Aを昭和プロレスラーに例えられても、興味がない方にとっては全く笑えません。

それは、その人にとって遠すぎるボケとなっており、何も視えていないのです。

 

松本人志さんは、「見えるか見えないか絶妙なところにあるボケが一番面白い」と仰っています。

それを出せるかが芸人の力量だと。

 

コウメ太夫さんのボケは…

遠いのに近い。
近いのに遠い。

全てのルールが破壊されているボケという印象を受けます。

ココロの防衛機制による”笑い”

防衛機制

心理学において「防衛機制」というコトバがあります。

ココロが受け入れがたい状況に陥った時に、不安を軽減しようとする無意識的な心理メカニズムです。

 

怒られてしまった後や、恐怖に慄いた後に、無意識的に笑ってしまう経験は誰もが一度はしたことがあると思います。

「えぇ…やばっ。……………ふふっ」

そんな間で笑ってしまうことがありますね。

 

コウメ太夫さんのネタは、まさに人間の防衛機制が働くネタといえるのではないでしょうか。

理解不能。
意味不明。
発想の枠から超えた回答。

まさにココロが受け止めきれない状況といえます。

 

そうした心理的な不安を軽減する為に、面白くないはずなのに無意識的に笑ってしまうのではないでしょうか。

コウメ太夫さんのネタを観るときは、常に驚き笑いが共存しているのは、防衛機制のせいかもしれませんね。

【天才?】コウメ太夫の傑作ネタ|面白くないのに面白い?|まとめ

面白くないのに、面白い

コウメ太夫さんはエンタの神様でブレイクした2005年頃から、芸にブレがありません。

 

今回の記事でピックアップしたネタは、Twitterで上がっている中でも分かりやすい傑作ネタになります。

正直、本当に意味が分からなくてつまらないネタは多数あります。笑

 

しかし、これだけブレずに意味不明なネタをやり続けているのは、もはや伝統芸能へと突入し始めているでしょう。

これからも驚きと笑いを提供し続けてくれるコウメ太夫さんのネタに、期待せずに楽しみに待っていたいですね!

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