頼みごとが苦手…
断られるのではないか…
自分でやった方がラクかも…
仕事でも日常生活でも、相手に何かを依頼したい時はあると思います。
こんな経験をしたことがある人も、いるのではないでしょうか?
・相手に嫌な顔をされたまま承諾をもらう
なんだか、つらい気持ちになりますよね。
ヒトへ頼みごとをするにはコツが必要です。
筆者は会社員として某企業に勤めており、上司や後輩、取引先など、様々な相手に対して日々お願い事をしています。
本記事は、お願いをするときのコツや断れない頼み方のポイント5つを紹介します。
・人に依頼をすることが苦手
・相手から断られることが怖い
・何事も自分でやろうとしてしまう
【断られない頼み方】上手なお願いするコツ5選|
お願いの仕方1つで、相手の受け取り方は大きく変わります。
円滑に交渉が進むように、依頼内容がスッと伝わるようにしたいですよね。
筆者が意識している、断られない頼み方のポイントを5つまとめました。
・結論から伝える
・大きな要求→小さな要求
・小さな要求→大きな要求
・メリット・デメリットを伝える
意識をすれば少しずつ誰でも実践ができます。
では、一つ一つ解説をしていきます。
頼み方のコツ①「理由を伝える」
相手に対してお願いごとをするときは、絶対に「理由」を伝えましょう。
会社の後輩など頼みやすい相手に対しては、理由も伝えずに依頼をすることもあるのではないでしょうか。
「3ヶ月分のデータを出しといて」
「金曜に新宿でお店予約しといて」
依頼を受ける側も、快く引き受けるとまではいかないでしょう。
お願いごとをしている「理由」をセットでつけるだけで効果は倍増します。
「1時間後に〇〇さんとアポだから」
「3ヶ月分のデータを出しといて」
「部長へ報告する資料で使うから」
「金曜に新宿でお店予約しといて」
「△△さんと会食になったから」
背景が分かるだけで、依頼を受ける側の対応は大きく変わります。
心理学では「カチッサー効果」とも言われています。
カチッサー効果とは、ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象
※出典:Wikipedia
「ある働きかけ」というのが「理由を付ける」ことになります。
しかも、深い理由である必要はなく、それっぽい理由があれば納得して動いてくれるのです。
ビジネスシーンだけでなく日常的にも活用できるので、意識してみて下さい。
「美味しいお店が開店したから、来週飲みにいこう」
「料理を作ってて手が離せないから、オムツ変えといて」
理由が添えられていると、断りづらくなりますね。
是非、意識してみて下さい。
頼み方のコツ②「結論から伝える」
特にビジネスシーンでは効果的だと思います。
結論から伝えることで、今から何の話をされるのか相手は心の準備ができます。
「A社のシステムを導入すると、15%のコストカットが見込めます」
「なぜなら、A社のシステムは〇〇で~、B社と比較すると~」
「このような導入事例があって~」
「弊社で導入するとこのような活用ができて~」
「つまり、A社のシステムを導入すべきです。承認をお願いします」
「弊社の現在の状況についてまとめました。売上は~」
「ここが問題点なので、改善の余地があると思います」
「A社のシステムは〇〇で~、B社のシステムは△△で~」
「このような導入事例があって~」
「弊社で導入するとこのような活用ができて~」
「つまり、A社のシステムを導入すると、15%のコストカットが見込めます。」
最初に何の話をするかわかっていると、聴くべきポイントが明確になりますよね。
説明から伝えてしまうと、最後に承認するときに、情報をさかのぼって確認する作業が多くなります。
しかし、結論を先に伝えることが、 すべての相手において正解ではありません。
先に説明をしてから、結論を最後に持っていく話し方でも問題ないケースもあります。
・新商品の発表など、期待を煽りたい場合
…etc
性別で一概に分類できませんが、男性は結論を先に求めたがり、女性はその限りではない傾向が多いです。
状況に応じてうまく使い分けてみて下さい。
頼み方のコツ③「大きな要求→小さな要求」
確実に相手に依頼を通したいときに、使える手段です。
お願いしたい内容よりも、厳しめの条件で依頼をしてみましょう。
B「いや、、明日まではちょっと…バタバタしてて」
A「じゃあ、3日後までなら出来るかな?」
B「そうですね、3日後までなら大丈夫かと」
A「分かった、それでよろしく頼むわ!」
この場合、元々3日後までに必要なデータの依頼だったというわけです。
条件を緩和した依頼となるので、相手も「妥協してくれた…頑張ろう」と思ってくれます。
もし、無茶な依頼をそのまま承諾してくれればラッキーですが、しっかりと依頼の理由は添えてあげましょう。
本来の目的よりも難易度の高い依頼を、最初に行うことを意識してみて下さい。
頼み方のコツ④「小さな要求→大きな要求」
先ほどお伝えした「大きな要求→小さな要求」と逆になります。
どっちだよ!
と言いたくなりますね。笑
人は、最初に小さな要求に応じてしまうと、そのあとの要求についても断りづらくなります。
B「分かりました」
A「ついでに加工して、まとめたら印刷までお願い」
B「分かりました」
最初からすべての依頼を行うのではなく、小出しにしてく技術。
一発目から「データ抽出と加工と印刷を、全部やっといて!」言われるよりは、段階的にタスクをこなす事になるので、相手の心の負荷が軽減されます。
本当に依頼をしたいことよりも、小さい依頼から囲い込んで下さい。笑
「ここまでやったなら、次の依頼をやるのもあまり変わらない」
と、相手に思わせることができたら、あなたの勝ちです。
バランスを見極めながら、相手へ依頼をしてみて下さい。
頼み方のコツ⑤「メリット・デメリットを伝える」
人に説明する際、メリットだけを説明して取り繕う人がいます。
短期的にみると賢いこともありますが、説得力の書ける説明になってしまいがちです。
基本的には、メリットとデメリットを両方伝えるようにしましょう。
いいところ(メリット)だけを伝えること
■両面提示
いいところ(メリット)&悪いところ(デメリット)を伝えること
デメリットを伝えるということは、自分にとって不利になってしまう事もあるかもしれません。
しかし、一般的に「片面提示」よりも「両面提示」の方が、相手から信頼される傾向にあります。
自分が交渉を受ける側に立った時、実感すると思います。
例えば、引っ越すために不動産を探しており、仲介業者からこのように言われたらどうでしょう。
「家賃は相場より1万円も安いです」
「昨年リフォームしたばかりで綺麗です」
すごくいい物件じゃん!
…でも逆になんか怪しくない?
と、感じる人も多いのではないでしょうか。
一般的には、デメリットも同時に伝えることで、信頼感が増します。
「家賃は相場より1万円も安いです」
「でも、1区画先に墓地があります」
安い理由が分かりますし、「住む/住まない」の判断がつきやすいと思います。
また、デメリットはいずれ分かるケースが多く、最初に伝えないと揉めます。
相手に交渉やお願い事をするときは、メリット/デメリットを伝える「両面提示」を意識してみて下さい。
【断られない頼み方】上手なお願いするコツ5選|まとめ
・結論から伝える
・大きな要求→小さな要求
・小さな要求→大きな要求
・メリット・デメリットを伝える
状況や相手に応じて最適な伝え方は異なるので、「正解」があるわけではありません。
相手からお願い事をされたときに、気持ちよく快諾するときはどんな時かな?と考えてみるのが最適だと思います。
そして、仕事場や家庭内などでも状況は変わります。
自分のスタイルとも合わせながら、最適なお願いの仕方を実践してみて下さい。
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