広告のクリック単価が決まる仕組み/計算は?広告業界人が解説

クリック単価仕組み計算アイキャッチブログ/広告

クリックが発生…なんだ3円か。
1クリックで659円!!

サイト運営者はこんな体験をしたことがあるのではないでしょうか?

サイト運営者の多くが導入を目指す広告配信ネットワークといえば「Googleアドセンス」です。

広告業界で勤務している筆者が、クリック単価が決まる仕組みを解説します。

こんなヒト向けの記事:
・サイト運営をしている
・Googleアドセンスで収益をあげたい
・クリック単価…よく分からない!
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広告のクリック単価が決まる仕組みとは?

広告単価が決まる仕組み

クリック単価は一体どうやって決まるのでしょうか?

※Google広告のヘルプ
お支払いいただく実際のクリック単価は、ご自身の広告のすぐ下の掲載順位の広告主様の品質スコアと入札単価の加重平均に基づいて算出されます。

うーん、なんやら難しいですね。

シンプルにいうと、
”市場が決める”です。

は?って感じですね。笑
詳しく解説します。

 

広告の値段は基本的に以下の計算式で決まります。

入札単価 × 品質スコア = 広告ランク

・入札単価…広告主が設定するクリック単価の上限額
・品質スコア…様々な要素から判断される指数
・広告ランク…クリック単価を決める指数

 

最終的なクリック単価は、
一つ下の競合の広告ランク÷自社の品質スコア+1円の金額になります。

広告ランクが高い順で、広告の掲載順番が決定します。

 

広告枠が二つある場合はE社とB社が掲載されます。

品質スコアが高いB社は、E社よりも圧倒的に安いクリック単価で掲載が可能です。

※掲載枠やフォーマットによって細かい計算もありますが、本記事では簡易化しているため割愛します。

 

では、もう少し詳しく説明していきます。

入札って何?

オークション

「入札」と聞くとオークション会場で「○○円!」「△△円!」「ハンマープライス!」的なやつを思い浮かべますよね?

まさに同じ事が広告掲載において一瞬で行われています。

 

広告主は「こういうユーザーがサイトにきたら○○円で入札する」と、広告配信の管理画面であらかじめ入札単価を設定します。

例えば、「男性30歳には入札単価100円で!」といった具合です。

同じように複数の広告主が様々な単価で入札をしています。

入札単価はどうやって決める?

では、広告主や広告代理店は、入札単価をどのように決めるのでしょうか?

「えいや、1,000円!」
「いやいや、とりあえず300円!」
と決めている訳ではありません。笑

入札単価は、最終的な購買金額から逆算して決めます。

 

例えば、500円の健康サプリがあったとします。

これに対して500円で入札単価を設定するでしょうか?

広告をクリックした人ほぼ全員がサプリを購入して、初めて採算が合いますね。笑

広告をクリックした全員が購入することはまずありえません。

 

例えばクリックしたユーザーの10人に1人がサプリを購入する状況であれば、 クリック単価50円未満でサイトに集客すれば、ギリギリ採算が合う計算になります。

つまり、
・広告主の商品単価
・広告クリック後の購買率
上記2点がクリック単価に大きく影響を及ぼします。

 

また、広告を当てたいユーザー層に近いほど入札単価は高くなる傾向です。

 

例えば、音楽サイトが広告配信をした時に、どちらの方が広告をクリックして音楽を購入しそうでしょうか?

・「男性」
・「男性/音楽関心/サイト来訪あり」

明らかに「男性/音楽関心/サイト来訪あり」ですよね。

見込みユーザーの広告配信には、入札単価を高く張る傾向にあります。

つまり、同じサイトの訴求でも配信相手によって都度クリック単価は変動します。

広告の品質とは?

広告の品質がよければクリック単価が下がる仕組みになっています。

逆に、広告の品質が悪ければ、入札単価を上げないと広告が配信されづらくなります。

広告の品質は、広告のクリック率、広告からの遷移先LPの品質など、複数の要素によって計算されています。

詳細はブラックボックスでGoogle先生のみぞ知るので、ここではあまり深く追求しません。



個人ブロガーが稼ぐためには?

個人ブロガー

Googleアドセンスなどで広告を掲載し、収入を得るサイト運営者も多いと思います。

広告収入を得るためには、以下のポイントが重要です。

・高単価商材の広告を掲載する
・クリック率の高い広告を掲載する

覚えておきたいポイントになりますが、一般的にはこのような図式になります。※例外もあります

・高単価商材=クリック率が低い
・低単価商材=クリック率が高い

<高単価商材業種 一例>
消費者金融
探偵
ローン
美容外科
保険
…etc

たしかに、あまりクリックしなさそうな広告が多いですよね。

 

<低単価商材業種 一例>
音楽配信サイト
ゲームアプリ
電子コミック
お試しサプリ
…etc

たしかに、意識せずクリックしている可能性がありそうですよね。

1,クリック率は低いけれど高単価で1クリックで大きな収益を上げる
2,クリック率は高いけれど低単価で多くのクリック数で収益を上げる

しっかりと把握した上で、記事内容や広告配信業種を吟味しましょう!

個人的にはリスク分散する為に、偏りなくどちらも掲載した方がいいと思っています。

広告をブロックするには?

Googleアドワーズ

Googleアドセンスで配信する広告を業種単位でブロックする方法を記載します。

効果の悪い広告を停めることで、収益を拡大することが見込めます。

 

Googleアドセンスの管理画面にて
「ブロックのコントロール」>「xxxx.com(自分のサイト)」>「一般カテゴリ」を選択します。

「許可またはブロック」の選択を変更すると、該当業種の広告配信をブロックすることができます。

 

「デリケートなカテゴリ」タブを選択すると、より際どい広告カテゴリが表示されるので、怪しい広告はブロックするといいでしょう。

ブロックしすぎてしまうと機会損失になってしまう可能性が高いので、やりすぎには注意が必要です!

広告のクリック単価が決まる仕組み/計算とは?まとめ

・クリック単価は広告主の商材の値段や購買率によって異なる
・クリック単価が高い商材はクリック率が低い傾向
・クリック単価が低い商材はクリック率が高い傾向
・ターゲティング内容によってクリック単価は異なる
・アドセンスの管理画面で配信業種を絞ることができる

クリック単価やクリック率の仕組み、ご理解いただけたでしょうか?

 

ちなみにアドセンスの場合、100円のクリックが発生した際はGoogleに32円、サイト運営者に68円が入る仕組みになっています。

管理画面の数値はGoogle分を引かれた金額です。

 

広告の設置場所や配信業種によって収益率は変動します。

サイトを見てくれているユーザー体験を損なわないということが、サイト運営の基本になりますので、広告の過度な設置は控えましょう。

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