【広告業界人が語る】ネット広告の動向予測|ブロガーがやるべき事とは?

ブロガー 収益ブログ/広告

インターネットという世界は、どこにでもチャンスが転がっています。

ブログ、YouTube、ココナラ、メルカリなどを利用して、素人でもお小遣い稼ぎやビジネスを行える時代になりました。

 

ブログに広告掲載を行う、いわゆる「ブロガー」には、月100万円以上稼いでいる人から、3ヶ月で諦めてしまう人まで様々です。

そんなブロガーの共通している疑問
「このままブログって稼げるの?今後の行く末はどうなるの?」

 

筆者はインターネット広告業界で働いて8年目になります。

正直、変動の激しい世界なので、1か月先も何が起こるか分かりません。LINEとYahoo! JAPANがまさかの経営統合をする時代です。

 

しかし、私自身の眼から読み取る、インターネット広告業界の動向予測を踏まえて、ブロガーとして今後やるべきことをまとめました。

※ブロガー向けに簡潔に書いているので、少し割愛している部分もあります

こんなヒト向けの記事:
・ブログで収益を上げている
・YouTubeをやろうか迷っている
・ネット広告で稼げるの?と思っている
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【広告業界人が語る】ネット広告の動向予測|ブロガーがやるべき事とは?

そもそもインターネット広告は、今後も伸びていくのでしょうか?

結論、間違いなくまだ伸びると思います。少なくともあと数年は。

 

株式会社電通「日本の広告費」によると、インターネット広告は継続的に成長し、2018年度では1兆7,589億円となりました。

これはTV広告の1兆9,123億円に肉薄する結果となり、遅くとも2020年にはTV広告を抜き去ることが予想されます。

出典:株式会社電通「日本の広告費」よりグラフ化
縦軸は「兆円」

ちなみに、2019年度のアメリカでは、インターネット広告が「TV+雑誌+新聞」などの合計を上回る、約54%のシェアを占める見通しになっています。

アメリカは日本のように”民放TV5社”という構図ではないので、TVCMの影響度が少し異なることは一つの要因ではあります。

 

そして、これからは5Gといった通信速度の進化もあります。

世界的な成長状況および、外的環境も踏まえると、まだまだ日本のインターネット広告費は成長を遂げていくと考えられます。

ネット広告は何が伸びるのか?

ネット広告

では、何が要因でインターネット広告はここまで成長しているのか、そして今後は何が伸びていくのでしょうか?

インターネット広告を大きく3分類すると、以下になります。※広告制作費などは割愛

項目概要
検索広告検索結果画面に表示される広告
ディスプレイ広告ページ内に表示される広告
動画広告YouTubeなどに表示される広告

どれも一日に一度は目に触れる機会があると思います。

 

結論から言うと、「動画広告」>「ディスプレイ広告」>「検索広告」の順番で伸びしろがあると考えられます。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

検索広告の動向予測

Google検索

検索広告とは、GoogleやYahoo! JAPANの検索結果画面に表示される広告のことです。

検索広告は、以下の理由から成長が鈍化していくと考えています。

①スマホの普及率
②検索の多様化

スマホの普及率

2008年にソフトバンクがiPhone3Gを日本で発売してから、スマートフォンは飛躍的に普及していきました。

2019年1月時点でスマホ普及率は85.1%まで成長し、殆どの日本国民が持っている状態に。

これまで自宅やオフィスのPCでしか行えなかった検索が「いつでもどこでも」できる様になり、検索数が爆発的に増加しました。※ガラケーはありましたが

それに伴って検索結果画面に表示される”検索広告”の売上も当然のように増加。

 

しかし、スマホの普及率に共になって検索数は次第に頭打ちとなり、これから莫大に伸びていく未来は考えづらいでしょう。

検索数が伸びなければ検索広告の売上拡大は、クリック率の改善などで行っていくしかありません。

検索の多様化

また、SNSなどの普及により検索の仕方が多様化しています。

5年前、調べ物をしたい時はGoogleかYahoo! JAPANで検索するしかありませんでした。

 

現在はTwitter、Instagram、GoogleMap、LINE、NewsPicksなど、様々なプラットフォームで知りたいことを検索できるようになりました。

お店を調べるときにInstagramで調べる人、本当に増えていますよね…!

 

検索行為の分散化により、GoogleやYahoo! JAPAN上で収益をあげる検索広告の売上も鈍化していくと予想されます。

事実、Yahoo! JAPANを運営するZホールディングス株式会社の2019年度第二四半期決算を見ると、検索広告の売上は前年比-0.4%と微減傾向でした。

 

また、スマートスピーカーの発展もあり、音声のみで解決することも増えていくと予想されますね。

1PVにおける収益の最大化

収益最大化

検索広告が鈍化すると予想されると、“ディスプレイ広告”“動画広告”の拡大が予測されます。

 

先述のとおり、スマホの普及率が頭打ちになったことで、検索だけでなく記事などのページ閲覧の総数も次第に頭打ちになってくるでしょう。

そうした中でもネット広告の成長を遂げたい広告会社や媒体としては、1PVにおける収益の最大化を狙います。

 

1PVにおける収益最大化のポイントは2つ。

①掲載単価の高いフォーマット
②クリック率の向上

アドネットワークより掲載単価が高い動画広告(YouTube)へのシフト、そしてクリック課金型広告のクリック率を上げる事がカギになります。

動画広告の動向予測

動画広告

アドネットワークの静止画の配信数を増やすよりも、Googleとしては収益性の高いYouTubeの動画広告を伸ばしていくことが予想されます。

株式会社サイバーエージェントが発表した動画広告の市場調査によると、動画広告は2023年には2019年の2倍へと増加する見込みです。

出典:「サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施

YouTubeやGYAO!などの動画上に配信されるインストリーム広告と、TwitterやFacebookなどのタイムライン上に配信されるインフィード広告が成長のカギです。

 

我々ブロガーのような記事広告に掲載されるインバナー広告は、あまり大きな成長は見込めていない状況です。

つまり、YouTubeやらないと置いていかれるかもよ?ということです。

 

また、インフィード広告が掲載されるタイムラインには多くの記事数が必要です。

個人ブロガーとしての太刀打ちは難易度が高いですし、WordPressで出来るフォーマットの限界もあるでしょう。

 

今後もネット広告で収益化を図るには、YouTubeチャンネルの開設は重要になってくるといえます。

ブログ内に自分のYouTube動画を掲載させて、集客~収益化まで一本化する仕組みは考えたいところですね。

ディスプレイ広告の動向予測

ディスプレイ広告

D2Cが発表している、株式会社電通「日本の広告費」の詳細分析データによると、2018年のディスプレイ広告は前年対比113%(5,638億円)と大幅に成長を続けています。

しばらく数年間は成長をしていくことが見込まれるので、ブロガーの皆さんも収益の最大化を考える必要があります。

 

ディスプレイ広告の売上は、以下の計算式で算出されます。※クリック課金型の場合

売上=
掲載量×クリック率×クリック単価

 

つまり、ディスプレイ広告の収益を最大化させていくにあたり、考えるべき指標は3つです。

①広告の掲載量を増やす
②広告のクリック率を上げる
③広告のクリック単価を上げる

 

広告の掲載量に関しては、ブロガーであれば記事数を増やしてください、としか言いようがありません。

広告の掲載ポジションを増やすことも重要ですが、多すぎでもユーザビリティの悪いサイトになるので、広告の過剰設置はご注意ください。

 

つまり、ブロガーとして最も注視しなければならないのが、以下の二つ。

クリック率の向上
クリック単価の向上

どうやってそんなの上げんねん…と思ってしまいますよね。確かに、そんな簡単に上げられれば苦労はしません。

ここで重要になってくるのが、Google側のターゲティング精度を上げるためにブロガーは何ができるのか?という視点です。

個人ブロガーが収益性を上げるために出来ること

個人ブロガー

Googleを始めとした広告のターゲティング技術は、圧倒的な速さで精度を上げています。

広告をクリックをしそうなユーザーへ配信するために、様々なデータが使われて配信が行われているわけです。

 

そうした中、ブロガーは何をしなければならないのでしょうか?

広告配信とは過去と現在を加味してターゲティングしているので、ターゲット層が明確な記事が求められます。

どういうことでしょうか?例を持って説明します。

<Aさん>

過去:「新築マンション 購入」と検索

過去:Jリーグのニュースを閲覧
過去:不動産ポータルのサイトを閲覧
過去:日経平均株価を調べた

現在:不動産系(aaa.com)のブログを読んでる

この場合、過去の行動データと、現在の行動データがリンクしています。

「マンションの広告を掲載したら、クリックされやすいかも!」とGoogleは考えて、現在の閲覧ブログに不動産系の広告が配信される可能性が上がります。※その限りではありません

 

<Bさん>

過去:「新築マンション 購入」と検索

過去:Jリーグのニュースを閲覧
過去:不動産ポータルのサイトを閲覧
過去:日経平均株価を調べた

現在:芸能ゴシップ(bbb.com)のブログを読んでる

こちらの場合、「不動産も興味ありそうだが、今は芸能ニュースだし、…あぁー、とりあえず直近で見ている株に関する広告だ!」と配信が行われてしまうかもしれません。

もちろん、こんな単純な話ではないですが、こうした配信が続くとどうなるでしょうか?

 

「aaa.comって広告がクリックされやすい優良配信面で、bbb.comって微妙な配信面だよね」とGoogleから評価が下される可能性があります。

そうなると、bbb.comは質の低い広告のリクエストばかりが飛ぶようになり、収益性が悪くなっていく悪循環へ突入していきます。

 

つまり、読者のターゲット層が幅広すぎる個人ブログは、掲載される広告の精度が悪くなる可能性があります。

そうした事態を避けるためにも、自分のブログ(または記事)の読者層を明確にしておくことが、広告の収益最大化をする上でも重要です。

【広告業界人が語る】ネット広告の動向予測|ブロガーがやるべき事とは?|まとめ

<ネット広告の動向>

・検索広告は鈍化見込み
・動画広告は大きく成長見込み
・ディスプレイ広告は成長見込み
<ブロガーがやるべき事>

・YouTube(動画)での収益化
・読者のターゲット層を明確にする

現在のネット広告の状況および、各所から算出されている予測から、ブロガーとしての見解をまとめました。

こちらの記事には記載していませんが、販促領域のネット広告活用は今後さらに拡大していくと予想されています。

 

インターネット広告の可能性は無限大です。

本記事でお伝えした内容はあくまで見解の一つなので、動きの速いネット業界にしがみついて、ブロガーとして生き残っていきましょう。

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