管理職になりたい…
管理職になりたくない…
厚生労働省の調査によると、会社員の61%が「管理職に昇進したいと思わない」と考えていることが分かりました。
※出典:平成30年版 労働経済の分析-働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について-
責任が重い、コンプライアンスが厳しくなっている、など管理職は大変なことが沢山あります。
しかし私は思います。
20代こそ管理職をやるべきである!
筆者は28歳で初めて管理職という立場になりました。
一般的に知られている(と思っています)一部上場企業で、6名の部下を持つ管理職。
現在に至るまで約4年間も中間管理職として業務をしていますが、20代で管理職に就くことは、この上ない経験です。
しかしもちろん、いい面もあれば悪い面もあると感じています。
そんな自分自身の経験を基に、20代の管理職で気を付けるべきポイント、メリットなどをまとめました。
・20代で管理職になった方
・20代の管理職を目指している方
・中間管理職がツラいと悩んでいる方
20代で管理職になったら、気を付けるべきポイント
一般的に、係長は30代前半~中盤、課長は30代後半~40代前半、部長は40代~50代と言われるケースが多いのが実状です。
そう考えると、たしかに20代の管理職は少ないと思われます。
“少ない”からこそ“珍しい”
“珍しい”からこそ発生する、メリットとデメリットがあります。
・若くして年収が上がる
・市場価値が上がり、転職に強くなる
・会社内で意見が通りやすくなる
・相手によっては舐められる
・責任の範囲が圧倒的に広くなる
・年上部下のマネジメントに悩む
正直、
若いってだけで舐められるんですよ!※社内外ともに
お前で大丈夫?みたいな顔をしてくる人がいます。
実力で示していけば問題ないですが、初対面からマイナスイメージで入ると、修復までの時間も勿体ないというか。
そんな経験も含め、20代で管理職になったら意識すべき気を付けるポイントをはこちらです。
自分の意思を伝えて、道を示す
若手として舐められない為に、するべきことは一つ!
自分の意思を伝えて、道を示すこと。
Should”~しなければならない”で語らずに、Want”~したい”で語ることを意識して下さい。
どちらの管理職が信頼できるでしょうか?
Bさん「●●をやるべきである!なぜならば…」
明確に意思を伝えてくれるBさんの方が、信頼感がありますよね。
自分の意思をうるさい程に伝え、それに伴う行動をし続けていれば、キャラクターが確立されます。
逆にそこがふわっとしていると、”中途半端な若手”という烙印を押されてしまいます。
若いから舐められることも多々ありますが、逆手に取った方が賢いです。
“コイツ、若いくせにしっかりしているな”と思わせたら勝ちです。
少しズレますが、ワンピースのルフィとか分かりやすいですよね。
「海賊王に俺はなる!」と、自分の意思を周りに伝えまくっています。
そのために必要な仲間を配置し、必要なスキルを身に付け、荒波に揉まれながら突き進んでいます。
20代だからこそ出せる勢いもあります。
意思を伝えて行動して、周りから一目置かれる存在になりましょう。
後輩に夢を持たせる
20代の管理職は、新卒入社組(いわゆるプロパー)の後輩に、夢を与える存在であるべきだと思います。
要するに、
「○○さんの様になりたい!」「管理職になりたい!」と後輩に思ってもらえるか。
背中で語るっていうやつですね。
管理職を目指すような活きのいい若手が多いと、職場に活気がでて全体のパフォーマンスが向上します。
ただでさえ、管理職は辛いというイメージがある中で、
「○○さん、最近元気ないよね…」
「実は年収も上がってないらしい…」
「愚痴が増えていてなんか辛そう…」
こんな風に若手に思われてしまっては、全体のモチベーションに大きく関わります。
夢を持たせるために、気をつけているポイントとしては2点。
管理職の仕事の楽しさを伝える
管理職になると、社内や取引先の関係者の役職がワンランク上がります。
仕事内容の変化に伴って責任の範囲も大きくなりますが、“意思決定をする楽しさ”があります。
意思決定ってストレス負荷がめちゃくちゃ大きいんですが、現場時代よりも圧倒的に意思決定の及ぼす範囲が大きくなります。
現場では自分で100万円の意思決定をしていたけど、管理職になって1億円の意思決定をする。
こんな感覚です。
楽しいに決まってますよ。こんなん。
後輩には、その楽しさをしっかりと伝えましょう。
生活が豊かになるコトを伝える
管理職になると、ほぼ間違いなく年収が上がります。
ベースが上がり、残業込みの基本給になるので、ボーナスが跳ね上がるというのが一つですね。
つまり、要所要所で後輩におごりましょう、ってことです。笑
全ての飲み会をおごる必要はないですが、目標達成したらガッツリおごったり、日常でふと一緒に飲んだコーヒーやランチ代を奢ってあげます。
そういった金銭面(生活面)での憧れや夢も、後輩に与えるべきだと思います。
というのも、私も若手時代にプロパーの先輩に結構おごってもらっていました。
“昇進すればお金に余裕ができるんだな”と、無意識的に刷り込まれていたのかもしれません。
自分が管理職になった今、それを後輩に返して新しい循環ができればいいと思っています。
夢をもらっていた立場から、与える立場へ。
新しい若手の管理職を引き上げることも、20代管理職のやるべきことだと思います!
年上部下のマネジメント
若くして管理職になった場合、切っても切り離せないのが”年上の部下”です。
おじさんが言うことを聞いてくれない…
先輩へ注意するのに気を使う…
筆者も40代のオジ様の部下を持つこともあり、20代の管理職が抱える共通の悩みの一つだと思います。
年上部下に対しては、以下3点に気を付ける必要があります。
・周りのメンバーをを上手く使う
・期待していることを最初に伝える
詳細はこちらの記事でまとめているので、気になる方は是非ご覧下さい。
20代で管理職になったら、気を付けるべきポイント|まとめ
・Shouldではなく、Wantで伝える
・意思決定をする楽しさを後輩に伝える
・たまには後輩におごって夢を与える
・年下部下とお互い尊敬しあう関係性になる
会社の規模や業種業態によって、管理職の分布は大きく異なると思います。
一概に言えないところもありますが、20代で管理職になった同じ境遇に人の参考になれば幸いです。
また、若くしてリーダーを育成する会社として有名なのが、サイバーエージェントです。
実力とやる気があれば、新卒1年目に子会社の社長をやらせるなど抜擢人事が有名な会社ですね。
「突き抜けたリーダーが育つしくみ」の書評記事も、気になる方は参考にしてみてください。
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