【アドセンス狩り】被害を防ぐ5つの対策と被害後の対応【プラグイン】

アドセンス狩り 対策 プラグインブログ/広告

ブログで収益化を図る上で、ブロガーの登竜門となっている“Googleアドセンス”

アドセンス掲載の審査が合格したときは、本当に嬉しいですよね。

 

収益化をする上で知っておくべき言葉が一つ。

「アドセンス狩り」

ブログ初心者~中級者が狙われやすいといわれる、悪質な手口。

 

筆者はブログ開設から5ヶ月目でアドセンス狩りの被害に合い、アドセンスの広告掲載がストップしました。

アドセンス狩りは他人事だと思っていましたが、まさか自分が被害に合うとは寝耳に水でした。

 

この記事を読んでいるあなたのブログは、アドセンス狩りの対策をしていますか?

本記事では、アドセンス狩りの被害に合わないための対策、被害に合ってしまった後の対策をまとめました。

こんなヒト向けの記事:
・ブログでGoogleアドセンスを掲載している
・アドセンス狩りの対策をしていない
・アドセンス狩りの被害に合ってしまった

アドセンス狩りについて解説

アドセンス狩り

“アドセンス狩り”とは何なのか?

アドセンス狩りの概要と、実際に筆者が受けた被害から説明していきます。

「アドセンス狩り」とは?

“アドセンス狩り”とは、不正アクセスや不正クリックを繰り返し行うことで、アドセンスの広告配信を停止に陥れることを指します。

 

Googleアドセンスはクリックされることで課金が発生するビジネスモデルです。※一部インプレッション(配信される事による)課金もあります。

広告の配信やクリックを作為的に増やす操作が行われることは、Googleのポリシーに違反します。

Google 広告のクリックはユーザーの純粋な興味のもとで行われる必要があり、AdSense プログラム ポリシーでは、クリック数やインプレッション数を作為的に増やすいかなる行為も固く禁止されています。
お客様のアカウントで無効なトラフィックが多数検出された場合、広告主様とユーザーを保護するために、アカウントを停止または無効化させていただく場合があります。

※出典:Googleアドセンスヘルプ「無効なトラフィックの定義

このようなGoogleのルールを逆手に取った、ブロガー界における最大の嫌がらせです。

「アドセンス狩り」の被害報告

そのお知らせは突然やってきました。

「お客様のAdSenseアカウントでの広告配信を制限しました」

 

…!!??

現実を受け入れたくないのか、私の頭の中は真っ白。

もちろん、自分で広告をクリックしたことはないですし、リロードしまくった記憶もありません。

「まさか二重人格のもう一人の自分が…!?」とは思わずに、なぜGoogleから連絡がきたのか冷静に考えます。

 

Googleからのメールを読むと「無効なトラフィックが検出されました」と記載があります。

ここで確信します。

なるほど、これが“アドセンス狩り”というやつか…

怒り、悟り、虚無、嘆き、疑問…さまざまな感情が思考を巡りますが、ともかくGoogleアナリティクスを開いて分析をしてみます。

 

すると、判明するものですね!!不正アクセスが!!

アドセンス狩り
灰色:インプレッション数
緑色:クリック数

8月31日に約420クリック、9月16日に約1,070クリックが発生。

頭おかしいですね。あたおかやん。

異常なクリック数を記録している日が数回あり、他にも数十クリックが発生している日がチラホラ。※9月7日はPVが爆伸びした日なので異常ではありません、念のため

 

こうしたクリックは実際の収益からは除外されていたので、Google側でも不正クリックとして検知しているのでしょう。

しかし、私自身が利益のために行ったのか、第三者が行ったのかGoogle側では完全に見分けられていないのかもしれません。

 

複数回に渡って不正クリックが発生していることを鑑みて、私のアドセンスは翌月に“配信制限”という措置を取られました。

【アドセンス狩り】被害を防ぐための対策5つ

Google

筆者のような被害者を増やさないために、今からできるアドセンス狩り対策をお伝えします。

Googleアドセンスで収益化を行っているブロガーは、他人事じゃないですよ。

①対策プラグイン「AdSense Invalid Click Protector」の導入

WordPressのブロガーが今からできる、最も有効な策はコチラです。

アドセンス狩り対策のプラグイン「AdSense Invalid Click Protector」をインストールしましょう。

 

どんな機能かというと「1時間に〇回以上クリックした人に、広告を出さなくするよ」というものです。

つまり、例えば1時間に3回以上クリックしてきた人に対してAdsense広告を配信させない事が出来るため、意図的な連続クリックを防ぐことができます。

AdSense Invalid Click Protector
・Set the Ad Click Limit
何回の連続クリックで広告配信をさせないか。2~3回推奨。

・Click Counter Cookie Expiration Time
先ほど設定したクリックが何時間でされたか。1時間~3時間推奨。

・Set the Visitor Ban Duration
どれくらいの期間配信を停止させるか。7~30日間推奨。

cookieベースの集計なので完全に防げるわけではないですが、導入しないよりはマシです。

アドセンス導入ブロガーは必須で入れるべきだと思います。

②GoogleアナリティクスとGoogleアドセンスの連携

結論、Googleアナリティクス側で、「アドセンスのクリック数」を定期的に確認することを推奨します。

 

初心者ブロガーは意外としていないケースが多い、GoogleアナリティクスとGoogleアドセンスの連携。

アドセンスのクリックがどの期間にどれくらい、どの地域からどのデバイスで発生してて…という分析ができます。

そして、異常な不正クリックが発生していないか定期的にパトロールをして下さい。

 

連携する前のデータは遡って見れないので、アドセンス狩りの被害に合う前に連携を済ましておきましょう。

私は連携をしていましたが、毎日アドセンスの実績はアドセンス側のアプリで見ていました。

Googleアナリティクス側では見ておらず、異常な不正クリックを検知することができませんでした。

 

連携に関しては、Googleアナリティクス側で以下のように進めば設定を行えます。

「管理」>「プロパティ」>「AdSenseのリンク設定」>[+新しいAdSenseリンク」

詳細は公式サイトでご確認ください。

③Googleへ不正クリックを報告する

不正クリックをGoogle側へ報告する公式窓口があります。

Googleアナリティクスなどの解析ツールで、不正アクセスや不正クリックが検知されたら即座に報告をしましょう。

無効なクリックの連絡フォーム

 

以下を参考に記入してください。

・氏名
Googleアドセンス登録名

・メールアドレス
Googleアドセンス登録アドレス

・サイト運営者ID
GoogleアドセンスID「pub-〇〇」

・広告コードが表示されているURL
自分のサイトURL

・トピック
「アカウントで発生する通常とは異なる動作をレポートする」

・クリックが発生した日時
該当の日時、複数あればすべて

・無効なクリックの疑いがあることを示す該当部分
Googleアナリティクスなど不正クリックが証明できるキャプチャなど
Googleドライブなどに格納してURLを記載

・不正な操作の原因と考えられる疑わしいIPアドレス~
解析ツールで詳しいデータが分かっていれば記載

Googleから返信が来ない可能性も高いですが、不正アクセスが明確に分かっている際はフォームからの申請を忘れずに行いましょう。

④該当のIPアドレスをブロックする

不正アクセスが発覚し、該当のIPアドレスが判明している場合は、サイトへのアクセスをブロックしてしまいましょう。

同一人物からの“アドセンス狩り”を防ぐことができます。

 

IPアドレスを計測するには「Research Artisan」などの解析ツールを導入する必要があります。

有料ですが月500円(税別)~なので、安全にサイトを運用する保険代として投資する意義はあると言えるでしょう。

私はアドセンス狩りの被害を受けてから、導入をしています。

Research-Artisan Pro

 

特定のIPが判明したら、WordPressブログであれば「WP-Ban」といったプラグインを活用しましょう。

指定したIPアドレスをブロックすることができます。

WordPress WP-Ban

2,3日ごとにIPアドレスをチェックして、怪しいクリックが発生しているものをBanする運用を心がけましょう。

⑤サイトへの怪しいアクセスを減らす

アドセンス狩りの被害に合ってしまった後の対応として、意識すべき一つです。

 

Googleから配信制限の措置を受けた後、怪しいトラフィックが発生していないかGoogle側で継続的にモニタリングを行います。

特に問題がないと判断されたのち、徐々にアドセンスの配信が再開していきます。

つまり、Googleがチェックしている期間はできるだけ怪しいトラフィックを排除するべきです。

 

サイトへの主な流入経路として「検索」と「SNS」が挙げられます。

私は記事を更新するたびにTwitterで紹介をしていましたが、アドセンス制限中は一切やめていました。

PVを伸ばしてもアドセンスで収益化できないので、PVが激落ちしても凹む必要はありません。

 

Twitterのプロフ欄に記載しているブログURLを削除することも、一つの手立てだと思います。

アドセンスの停止を受ける他の理由

このように、第三者の手によってアドセンス広告の配信が停止してしまう事を“アドセンス狩り”といいます。

 

しかし、ブログ運営者が自らGoogleアドセンスのポリシー違反を犯し、配信停止になってしまうケースもあります。

広告の設置個所、サイトのコンテンツ、広告のクリック助長など…知らない間にルールを逸脱してしまっているかもしれません。

 

初心者が違反しやすいGoogleアドセンスの規約違反は、以下の記事で詳細をまとめています。

“知らなかった”では済まされないので、しっかりとポリシーを把握して健全なサイト運営を心がけましょう!

【アドセンス狩り】被害を防ぐ対策5つと被害後の対応|まとめ

・対策プラグイン「AdSense Invalid Click Protector」の導入

・GoogleアナリティクスとGoogleアドセンスの連携によるパトロール

・Googleへ不正クリックを報告する

・該当のIPアドレスをブロックする

・サイトへの怪しいアクセスを減らす

アドセンス狩りは、行う側にとっては本当にメリットの少ない悪質ないたずらです。

ライバルのやる気を削いで、同ジャンルのブロガーを減らそうという魂胆があるのでしょう。

 

とはいえ、最近はGoogle側でも不正クリックの対策を沢山しています。

Google では、独自の技術を駆使して広告のクリックと表示を分析し、それらが広告主の費用やサイト運営者様の収益を故意に増加させる使用パターンに該当しないかどうかを判断しています。
Google のシステムでは高度なフィルタ機能を使用して、ユーザーの通常の操作と、広告主様へのリスクが生じる可能性のある操作とを判別します。

※出典:Googleアドセンスヘルプ「無効なトラフィックを排除するための Google の取り組み

しかし、不正クリックによってアカウントが制限または停止している人も多い事実。

 

「自分の身は自分で守る」

広告収益を行っているブロガーさんは、肝に銘じておきましょう。

二度と私のような被害者が出ませんように…(私は色々と対策済みです)

コメント

  1. 素晴らしい記事で大変参考になりました!運営しているオンラインサロンでもシェアさせていただきました
    ありがとうございました。

  2. 大変に分かりやすく、参考になりました。ありがとうございました。

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