「お前、要領が悪いな~」
そんなコト言われた経験、ありませんか?
また、社内を見渡してみると、もっと要領よくやればいいのに…というヒトがいると思います。
知識やスキルは高いものを持っていても、要領が悪いと仕事ができないというレッテルを貼られがちです。
私は一流大学を出ているわけでもなく、特別な専門知識やスキルがあるわけではありません。
しかし、ありがたいことに一部上場の某大手企業で20代という年次で管理職を任され、たくさんの優秀な方々と仕事をさせて貰っています。
それは「要領のよさ」が一つの武器だったと思っています。(もちろん、それだけではないですが)
学生時代の頃から要領のよさには自身があるので、今回の記事では「要領が悪い人の改善方法」をご紹介していきます。
・要領が悪いので改善方法を知りたい
・要領の悪い人がいるので改善させたい
要領の悪い人の改善方法は「決断力の向上」だ!
結論から言います。
要領の悪い人は「決断力」がありません。

「どの仕事から始めよう…」
「これ全部やったら絶対に間に合わない…」
そんな時どうすればよいのでしょうか?
自分の中でルールを決めて、それに則って行動するだけです。
要領が悪い人は、それができていない様に感じます。
「自分のルールを決めてやっているけど、なぜか要領が悪いんだよ!」と、言いたい方もいるかと思います。
それは、決断する方向が間違っているだけなので、修正すれば問題ありません。
では、具体的にどうすればよいのか。
要領が悪い人の改善方法をまとめていきます。
やらないコトを決める
これ!
1番大切です!
行動をする時に、「何からやろう」と考えていないでしょうか?
「何をやらないか」と考えるクセをつけてみて下さい。
言い換えると、優先順位を決めることとほぼ同義です。
例えば、期日が明日までのタスクが複数発生しているとしましょう。
全てを明日までに100%できれば素晴らしいですが、すぐに完璧を求めてはいけません。
まずは、本当に明日までにやらなければいけないものを見極めてください。
つまり「やらないコト」を決めてください。
これが決断です。
考えるべき軸は以下2点のみです。
・対象相手
最終納期
「物理的に」明日までのものは絶対に速めにやりましょう。
逆に、多少遅れていいものは後回しにして、「今日やらないコト」にしましょう。
・明日AMの訪問資料→優先度高
・今週末の訪問資料→優先度中
・来週末の訪問資料→優先度低
当たり前のことを言っているようですが、仕事を振られた順番にやってしまう人が多く、気が付いたら本当にやらなければいけない仕事が埋もれてしまいます。

また、中間納期と最終納期を混同する人がいます。
「今週金曜日に提案だから水曜日AMには一度資料見せてね!」と、上司から言われている場合、判断すべき軸は金曜日です。
仮に水曜日AMに間に合わない場合は、早めのタイミングで上司に連絡をしましょう。
そして、修正が発生しうるであろう木曜日は、なるべく予定を空けておいて下さい。
業務がずれこむ場合は、「新しい仕事を受けない」という決断をすることも一つです。
たくさんの仕事を作ったり受けることは大切ですが、それは全てをしっかりとこなすスキルがあってこそです。
要領が悪く捌けないのであれば、それ相応の業務量でやっていきましょう。
対象相手
自分が行っている仕事の先にいる人が誰なのか?
これも重要です。
突然ですが、同時に仕事の依頼を受けた場合、あなたは誰からの依頼を優先的にやりますか?
・同期
・部長
・取締役
ほとんどの方が取締役>部長>同期>=後輩ですよね。
たとえ、依頼業務内容が同じであったとしても。
これは社内の例ですが、もちろん社外でも同じです。
自分の仕事が誰宛のものなのか、優先順位を考える上での参考にして下さい。
高い役職者からの依頼ほど、大切な仕事である可能性が高いです。
勘違いしないで欲しいですが、後輩からの仕事の依頼は全て断りましょう。というわけではありません。
実行スピードや質にメリハリをつけて欲しい、ということです。
先ほどの例でいうと、こんなイメージです。
・取締役からの依頼:100点の資料を当日中に返す
・部長からの依頼:70点の資料を当日中に返すor90点の資料を明日返す
・後輩からの依頼:50点の資料を当日中に返すor70点の資料を明日返す
優先順位を整理して当日「やらないコト」を決断してみてください。
とりあえず打ち返す
これ!
おなじくらい大切です!

細部まで全部作りこんでから相手に連絡をする人、多いです。
ある程度までいったら人に見せる決断をしましょう。
例えば提案の相手が孫正義であれば、100点どころか250点の作りこんだ提案を持っていくべきです。
しかし、ほとんどの場合はその限りではありません。
70点の段階で相手に確認/相談を入れる。
これはいいこと尽くめなので、詳しく説明していきます。
相手にボールが渡るので、その間に別の仕事ができる
そのままです。笑
スポーツも同じく、何個もボールは持てません。
70点の段階で相手にパスをして、自分からボールをなくしましょう。
すると、新しいボールが持てます。
新しいボールを70点までに進めている間に、先ほどのボールが、80点~90点に成長して戻ってきます。
そうなったら新しいボールをまた投げてしまい、80点~90点のボールの仕上げを少しやるだけです。
ひとつの仕事を自分だけで完結させるのではなく、早めの段階で相手に投げてみてください。
仕事のスピードと質が一気にあがります。
修正ポイントが明確になるので、時間短縮になる
自分だけで仕事を進めていると、客観的な見え方ができなくなってきます。
70点→100点へ仕上げに向かっていくと妙なこだわりも出てきて、効率が悪くなります。
70点の段階で相手に見せて客観的な意見をもらうことで、100点への修正ポイントが明確になります。
そこから仕上げるだけなので、圧倒的に時間短縮になります。
3時間かかるものが1時間で終わるイメージです。
100点のハードルが下がる
これが盲点なんですが、結構重要なんです。笑
人間は、最初に出てきたものが完成版だとは思いません。
どこかアラを探して意見を言いたくなるのが性です。
つまり、あなたが100点だと思って出した資料も、初見の人は70点だと思います。
「もっとこうできないか?」「ここは変更できないか?」って言いたいんです。
であれば、70点の段階で見せて、そこから”よくなっている感”を出していきましょう。
そうすることで、最終的に同じ内容だったとしても、相手の納得感が全然違います。
結果的に、不毛なラリーが減って要領よく仕事ができます。
どの完成度までいったら相手に見せるのか、しっかりと決断をして下さい。
日常での決断を増やす
「どれでもいいよ」「なんでもいいよ」
ついつい言っていませんか??
日常は「決断」の連続です。
本当に些細なことでいいので、一つずつ自分で決めましょう。
・お昼ご飯を決める
・出かける際の交通手段を決める
・通勤電車内で何をするか決める
・どの本を買うか決める
・仕事を何時までやるか決める
etc…
自分で何かを決めると、何かしらの責任が発生します。
多くの人は責任を追うことを嫌がります。
小さな責任の積み重ねることで、大きな責任にも耐えられるようになります。
いきなり執行役員レベルの判断をしろということは、ありえません。
まずは、日常的に「決断」するクセを身につけてください。
気付いた頃には、要領よく判断をするための筋肉が鍛えられているはずです。
要領が悪い人の改善方法|まとめ
要領の悪い人の改善方法は「決断力の向上」です!
最終納期と対象相手を見極める
・とりあえず打ち返す
相手にボールを渡す
修正ポイントを明確にする
100点のハードルを下げる
・日常での決断を増やす
私は特に「何をやらないか」はすべての行動において決めるうようにしています。
要領よく仕事ができれば時間に余裕ができ、さらに沢山のことができるようになります。
以上、要領だけでうまく生きている私からのアドバイスでした。笑
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