会社の上司
初めて会う相手
仲の良い取引先
仕事を進める上で、様々な人から情報を引き出すことは重要です。
自分一人の意見だけでは、仕事は円滑に進みません。
ビジネススキルの一つとして求められるのが「質問力」。
優秀なビジネスマンは、たった一言の質問で、場をガラリと変えてしまう事ができます。
質問とは、以下の2つのために行います。
②相手を動かすため
本記事では、②相手を動かすために有効な質問例を5つ紹介します。
【質問力】仕事で相手を動かすための効果的な質問は?【具体例5つ】
それでは、相手を動かすための質問を5つ紹介します。
「質問で提案」+「理由」を伝える

質問をするというコトは、最終的に自分の意見を伝えたいことが多いと思います。
質問をしながら、自分の意見を通してしまうようなスキルがあります。
それは、「質問で提案」+「理由」の構成で伝えることです。
具体的に説明します。
例えば、とあるイベントへのスポンサーを検討しているとしましょう。
それをあなたは止めたい場合のケースです。
「そのイベントへのスポンサーは、やめた方がいいと思います」
うーん、少しカドが立つ言い方になってしまいますね。
では、これを「質問で提案」に変えてみます。
「そのイベントへのスポンサーは、やめた方がいいのではないでしょうか?」
おっ、質問の形態に変えたことで、先ほどよりも少しマイルドな印象になります。
ただ、もう一つなので、これに理由を付け加えます。
「そのイベントへのスポンサーはやめた方がいいのではないでしょうか?」
「弊社のターゲット層である20~30代の参加が少なそうです」
スポンサーはやめた方がいい、という意見は変わらないですが、非常に説得力が増しました。
この様に、自分の意見を通したい時は、「質問で提案」+「理由」の構成で伝えることを意識してみてください。
きっと印象よく伝わるはずです。
相手の立場を踏まえた質問

仕事を円滑に進められる人ほど、相手の立場を考えて質問をします。
自分の思い通りに仕事を進めたいのもはもちろんですが、相手があってこそのビジネスです。
例えば、部長はあなた以外の部下の面倒も見ながら仕事をしています。
そうした中で、あなたから一方的な質問を被せるだけでは、上司も困ってしまいます。
具体的に説明します。
・「このプランについて、本日中にご意見をお願いします」
・「3日後までにプランを固めてきます」
意見を一方的に通してくるような、少し冷たい印象を受けますね。
では、これに相手の都合を交えるとどうなるでしょうか。
・「このプランについて、本日中に意見を伺いたいのですが、お時間ございますでしょうか?」
・「先方が7日後までにプランを欲しいと言っているので、3日後までにプランを固めてきますが、問題ないでしょうか?」
上司の都合や、取引先の状況を意識した上で質問をすることで、とても好意的な印象になります。
お伺いを立てながら質問をすることで、相手も判断がしやすくなり、円滑に進むでしょう。
会議の冒頭で確認の質問

会社において、社内会議はたくさんあります。
いい歳をしたオトナが何人も集まって、1時間話して何も決まらない…なんて経験をしたことがある人もいるでしょう。
会議の参加者が「何を決めればいいのか」認識があっていないため、意味のない会議になってしまいます。
そうした中で、会議の冒頭で一つの質問をするだけで、円滑に進みます。
具体例を見ていきましょう。
・「先週のMTGで、△△は行うという結論でしたが、問題ないでしょうか?」
・「本日は〇〇を決める、という事でよろしいでしょうか?」
今はこの地点です。
今日はここまでいきます。
道しるべを最初に示してあげることで、会議の参加者が道に迷いません。
ふわっとした状態で始まると、一斉にちりじりになってしまうことが多いです。笑
会議の生産性を上げるには、様々な工夫が必要です。
会議で気を付けるべき5つのポイントを、以下の記事で紹介しています。
会議の冒頭に確認の質問をして、生産性を向上させましょう!
「第三者」の意見+「自分」の質問

自分の質問と意見を通したい時に、第三者の意見を交えると、とても効果的に相手に響きます。
あなたも「〇〇さんが褒めてたよ」と言われて、一層と嬉しかった経験があると思います。
具体的にみていきましょう。
・「Aプランは値段が高いので、あまり売れてないのかと。私がお持ちした新しいBプランはいかがでしょうか?」
・「3日後は急だと思います。5日後にしたいのですがいかがでしょうか?」
意見+質問という王道な伝え方ではありますが、少し説得性に欠けます。
このような客観的な意見を入れると、どうでしょうか?
・「取引先の〇〇さんも仰ってましたが、Aプランは値段が高いので、あまり売れてないのかと。私がお持ちした新しいBプランはいかがでしょうか?」
・「部長にも聞いてみましたが、3日後は急だと思います。5日後にしたいのですがいかがでしょうか?」
自分だけではなく「〇〇さんも言っていました」と伝えるだけでも、少し説得力が増します。
業務において、調査会社の客観的データを用いて資料を構成するのも、こうした理由からですね。
自分だけではなく、第三者の意見もさりげなく交えることで、自分の質問が伝わりやすくなります。
条件付きの質問をする

一歩踏み出して、具体的な行動に移りたい時に有効な質問です。
条件を狭めることで、お互いの行動を決めていくことができます。
特に「5W1H」の条件を決めることが重要です。
具体例を見ていきましょう。
・「売上を110%成長させるには、どうしたらいいでしょうか?」
・「何か一緒に仕事をしたいですね」
うーん、ふわっとした質問で、どのように返したらいいか困りますね。
“何かやりましょう!”に対して、”いいですね!何かしましょう”といった社交辞令で終わることは多々。
それでは、条件を絞ってみてみましょう。
・「6か月後に売上を110%成長させるには、どうしたらいいでしょうか?」
・「来月の復興イベントで、一緒に仕事をしたいですね」
少しだけ具体性が増したことで、次の会話が生まれそうな気がしませんか?
最初の質問は「6か月後までなら〇〇が考えられるかも…そもそも…」となるかもしれません。
2つ目の質問は「では、具多的に何をしましょうか?」と話が進みそうです。
この様に、「5W1H」の条件を付けることで、質問のレベルは上がります。
具体的に話を進めたい時に、意識してみて下さい。
【質問力】仕事で相手を動かすための効果的な質問は?【具体例5つ】|まとめ
・相手の立場を踏まえた質問
・会議の冒頭で確認の質問
・「第三者」の意見+「自分」の質問
・条件付きの質問
いい質問をすることが、大きなビジネスチャンスを生みます。
どんなにプレゼンが上手くても、質問力がなければストーリーを作ることができません。
ご紹介した質問例が、皆さまのビジネススキル向上に繋がれば幸いです。
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